沖縄徒然
ガンチキで子供はチビる
汀志良次の十五夜獅子舞を見に行きました。
汀志良次(ティシラジ)とは首里汀良町のこと。厄払いや五穀豊穣のために舞われる獅子舞ですが、汀志良次の獅子舞は沖縄各地に数多く存在する獅子舞の中で最も古く獅子舞の発祥といわれているそうで、その歴史は500年以上なんだそうです。その歴史もさることながら、かつて、汀志良次には聞得大君(キコエノオオギミ)の住まいである聞得大君御殿(チフィジンウドゥン)があったらしいという話を聞くと何だか余計に神聖なものである気がするものです。
かつて、琉球王国の国王の前で舞うことを許されていたのは、眞和志(マーシ:現在の首里真和志町)・町端(マチバタ:現在の首里池端町)・汀志良次(ティシラジ:現在の首里汀良町)・末吉(シーシ:現在の首里末吉町)の4つの村だけだったそうですが、現在も残っているのは首里汀良町と首里末吉町の2つのみ。
琉球王国の国王の前で舞っていたからか、アドリブは一切なく正式な型が固定されているのだそうです。すべて口伝で継承されているために、昔は15種類あった型も、現在は大廻り(ウーマーイ)、向突き出し(ムコーチチンジャシ)、足たたき(フィサタタチャー)、尾喰い(ジュークーイ)、三角跳び(サンカク)、毬喰い(マーイクーイ)の6つを残すのみ。
獅子が仁王立ちで睨みつけるガンチキは言葉では言い表わせない鳥肌たつ迫力。ほんと、1年間待った甲斐がありました。